2013年1月12日土曜日

Blake近況


Blakeの身体にはフィラリアがいっぱい。
そう診断されてから3年が経った。
この3年、月に7日、休まずに薬を与えてきた。
通常なら3年で死滅、でも、この犬はフィラリアが多すぎるので5年は服ませて下さい。そうも言われた。

今年も1年分の薬を貰いに行く時期になったので動物病院に電話すると、「3年経ったので薬を減らせるかどうか一度検査しましょう」

そして今日。
可哀想なBlake。
フィラリアの威力は全然衰えていなかった。
ただ、それ以外にこの3年、悪い病気が出ることも,体力が衰えることもなかった。
ちなみに体重はこの3年で0.7㎏増の9.2㎏。食事はキチンと食べないくせに痩せはしなかった。「まー、フィラリアの数から言ったら死ぬ様なこともある状態でしたから薬はちゃんと役目を果たしてたってことでしょうね」が担当医の所見。
結局薬の量は減ることなく、また今年も投薬治療は続く。

血液を採られる時、キュンと痛そうな声を上げたが、その後は首を押さえている僕に「なんでこんな痛い目に遭わすの? そんなに悪いことした?」と目だけで抗議し続ける姿を見ていたら可哀想で涙が出てきてしまった。

しかし、フィラリアが減らないのは彼にもその原因の一端はあるかも知れない。
薬は期間中に必ず食事に忍ばせて服ませてはいたが食べ残しや時間を守らない食べ方でもしかしたら効果が充分に出なかったのかも、と思わないでもない。
気分的な偏食によってメニュー作りにてんてこ舞いさせて、飼い主を困りに困らせたままコイツはその記憶だけを僕に残して早死にしてしまうのではないか、と僕は時々ネガティブな気分になる。
しかし、彼のことをそんな風に思う時間を持つことで僕は逆に癒やしの時を与えられているのだとも思う。

存在は大きい。出来れば一緒に長い時間を生きたいと思う。

この頃、Blakeは午後7時を回ると僕から離れない。
仕事部屋の僕の座布団の上ですっかりくつろいで寝てしまう。
自分の指を舐めたり、ついでに僕の足の親指をずっと舐めているので、座布団には気づくといつも大きなシミが出来ている。
金沢在住の古い友達、沢洋平がこんなことを言ったことがある。
「犬ってサー、飼い主の身体舐めることあるよねー。なんか『ありがとう』って言ってるみたいな感じだよねー」
僕はその言葉をたびたび思い出す。
思い出すたびにBlakeが愛しくてついつい抱きしめてしまう。

零時を回っても僕が起きていたりするととても迷惑そうに僕の顔をジーッと見つめて、「まだ寝ねーのかよ」と言って自分のベッドに入って行く。

その最新寝姿をご覧いただきます。
今年も駄犬ゆえのエピソードをどうぞよろしく。