2010年2月17日水曜日

ヘルシー・メニュー始めました


朝夕2食を宅配のヘルシー・メニューに頼ることにした。
午前中、その日の夕と次の日の朝用の食材が届く。
メニューは3週間前に届けられているので、10日前までなら定期のコースを解約して、別コースのメニューを頼むことも出来る。
僕の「ヘルシー・メニュー」コースは2食分のカロリーがおよそ 1000kcal 強なので昼に多少ボリュームのあるものを食べることも出来る。
一人ではカロリー・コントロールは難しいので、病院食だと思って食べればこれでも良いんじゃないか、と思っている。

病院の食事に慣れている(なんの自慢だ)僕にとって、このメニューの印象は、まあ、病院食よりはマシなんじゃない? って感じなんだけど、調理には結構手間がかかるね。
熱湯で温めたり、レンジで温めたりはメニューの内の1つだけで、あとの2つは切ったり、焼いたり、炒めたり、摺りおろしたり、割と厄介。
多分、この手間に飽きるか、ボリュームの無さに飽きるか、そんな日は遠くないような気もするけど、まあ、それはそれで良いんじゃないかな。

なんたってダイエット効果はテキメンで、わずか2日で早くも1.5kg減だ。
便秘症の僕が4日に1度のウンチをすると、それだけで1.5kg位は確実に減るので(なんせ、出てないので、出る時ゃ出ます)、まあ、目標体重に大きく近づく。

多分、減量目標5kgは数ヶ月で達成すると思う。あまりにも楽観的か?
その5kgが落ちないからヘルシーメニューの宅配に頼ったんじゃねえのか! という天の声は聞こえるけどサ。


この宅配食の良さは、なんたって腹が減ることだ。

朝8時に食べると、正午には確実に空腹を覚えていて、昼にちょっとカロリーの高いものを食べておくと、6時頃にちゃんと腹が空いている。
いかにも病院食的なのはカロリー合わせを牛乳やバナナやヨーグルトでしていることで、それで計算上の辻褄合わせをするより、主たるメニューの方にもっと上手く取り入れて欲しかったな、という気はするけどね。

かといって夕食もそんなにボリュームがある訳ではないので、翌朝までお腹が持つか心配になったのだけど、そこは病院慣れした(自慢するなって)僕のこと、次の朝まではもう何も食べられないぞ、と頭の中で唱えると案外持ってしまうんですね。
手術とか検査があると半日食べられないのは当たり前、みたいなことが多いので、この頃は20時間くらいまでは水1杯くらいで我慢できるようになっている。
しかも今は病気中ではないので、腹減ったらお菓子でも何でも食えばよい、と思っているから、気はかなり楽。

Blakeの前でモノを食べると彼が欲しそうな顔と仕草をするので、可哀想だから目の前では食べないようにしているので、それも大きな抑止力になっているかも。

とにかく、この冬は寒いので、Blakeはやたら家の中に入りたがる。というか、僕のそばに居たがる。
部屋は床暖房と、日によってはエアコンが暖かい風を送り出しているので、外よりは当然快適。
近頃は完全に部屋に居着いてしまって、もう、可愛いったらありゃしない、こんな按配です。

2010年2月5日金曜日

逃走のスキャット



最近、Blakeは立て続けに2度逃走した。
1度は僕が鎖を解いているのを忘れて玄関を開けてしまったからだ。彼が向かったのはこの家に来てわずか4日目に噛みつかれて大怪我を負わされた「武蔵」の小屋だった。「武蔵」は小屋に繋がれている。卑怯にもBlake は繋がれている「武蔵」に吠えかかった。
けれど一度噛まれているので怖さは知っているらしく、飛びかかりはしない。
「ホラ、俺は今、フリーハンドだ。おまえは飛びかかろうとしてもこれやしないだろ」
そんな吠え方。
僕は大声で叱りつけて、彼を抱えて家に戻した。
興奮してる風でもなく、言われるまま鎖に繋がれて一件落着した。
単に「武蔵」に吠えたかっただけのようだった。


2度目は昨日の朝だ。
実は僕は11月20日からBlakeと散歩していない。
症状が出始めてから三度目、前回からは3年ぶりに頸椎からの痛みが始まったらしく、腕が上がらなくなってきた。
これが始まると6ヶ月は覚悟しないといけないので妹にBlakeとの散歩を頼むことにした。
Blakeは妹に一番従順で身体のシャンプーも僕の言うことはきかないが妹には黙って従う。
彼女は自分自身が散歩を命じられている体調なので快く引き受けてくれ、現在に至っている。
彼女はかなりの距離を歩いてくれるのでBlakeは彼女との散歩を楽しみにしていて、7時には玄関に出て、彼女が家にやってくる方角をジッと見ている。いつまでもいつまでもそうしている。
彼女の姿が見えると、喜びが絶頂に達してしまってなんとも言えぬ、甘い、可愛い、だが狂った鳴き声を上げる。狂喜の声だ。
そして、数メートルにまで近づくとすでに喜びを通り越して声は命令に変わり、「早く散歩に連れて行け」と威張って吠え散らす。だが、その威張り声の中にも甘え声が混じるのがなんともハヤ、だ。

ま、散歩の仕方は相変わらずで、急に走り出したり、向きを変えたりするので彼女は度々脱臼しそうになっている。
「Blake、力がついてきちゃったから兄ちゃんにはもう散歩させられねえよ」
が彼女の見解だ。


さて、昨日の逃走は僕が散歩に送り出す時、鎖を掛ける輪を間違えたのが原因だ。
急に動いた時、首輪がキュッと締まって警告するものをインストラクターが置いていってくれたので、それを使っているのだが、僕は警告しない輪に鎖を掛けてしまったのだ。
つまり、警告するために首輪自体がもともと緩く出来ているのだが(弛みがあるから急に動くとそこが絞られて首輪が締まる。もちろん、あまりきつくは締まらない仕掛けになっている)、首輪の根本2点と鎖を掛ける頂点とに輪があって、頂点に鎖を掛けると根本が絞られるのだが、僕は間違えて根本の輪に鎖をしちゃった。
これだと、もともと緩くできているので、ちょっと無理すると頭からスポッと首輪が外れてしまうのですね。で、その通りになった。
Blakeは逃げました。時は登校時。
子供に噛みつく心配を僕は全くしていないのだけど、逃走だって予想外なんだから、何が起きるかは判らない。
妹は彼女のご亭主と僕とに電話した後、車で探し始めた。
これまでの経験からそんなに行動半径は広くない、と思ってはみるものの、逆に言うと、半径外に出てしまったら、彼自身にも戻り方が判らなくなってしまうことにもなる。
まあ、マフラーも耳当ても、ましてやマイナス気温対応の重装備もしないまま慌てて家を出てしまったことを悔やみながら想定コースを歩いてみましたのサ。
ちょっと散歩コース外にも出てみました。

およそ20分。
踏切を挟んでかなり急勾配の坂道の、その途中の石段から義弟が降りてきて、「どこにもいないねぇ」と落胆顔。
でも僕はその時、なんとなく閃きましたのサ。
Blakeが逃走を始めてからの時間を考えると、しばらくはウロウロ。その内、少しは迷い、少しは叱責を覚悟していつもの散歩道を辿って家路を目指す。
でも、すぐには家に戻りにくい場合、我が家の近所数軒以内、おそらくは前の逃走の時と同様、どこかの家の植え込みの陰で発見されるのを待っているのじゃないかなぁ。
僕はそんなことを思いながら義弟が降りてきた我が家の裏の家の石段を昇ってみましたのサ。
わが家からおよそ30米。
なんか、石段を上り終えた植え込みのあたりからヒョコッと姿を現すのじゃないかなぁ、なんてね。

案の定でしたねぇ。
「キュ~ン」と一声、僕の前に飛び出した彼は前回同様、お腹を上にして足をばたつかせる始末。
「おい、どこに行ってたんだァ?」
怒っても仕方ないので甘い声で呼び寄せ抱き上げると、おとなしく腕の中に収まって尻尾を振り続け、みんなを巻き込んでの逃走劇だったなどとは微塵も思っていない様子。
義弟妹にケータイで無事確保を伝え、落着いたしました。
Blakeは集まったみんなにも尻尾を振って愛嬌を振りまき、悪びれた風情は毛ほどもなく、みんなも仕方なく疲れた顔で笑って済ませました。
だけど、実際には彼は自分が何か悪いことをしたらしいことには気づいているんですね。
昨日一日は聞き分けも良く、ご飯も完食しました。
ただ、今朝は昨日の出来事をすっかり忘れていて、朝食もふた口くらいで止めて、今日も隣の猫に全部平らげられてしまいました。


ところで、僕はオ隣の猫がちょっとキライ。猫好きな人を考慮して「大嫌い」と言えないところが痛し痒し、って、もう言っちゃったも同然か!?
なぜって、彼ら(今や数が増えてしまって何匹いるのか判らない)は玄関の柱の下がBlakeの食器の置き場所であることを承知で、しかも、自分たちは毎日、盗み食いに来ているくせに、夜の内にそこに小便をして行く。意地悪な連中だ。
我が家の玄関はおろか、ポストの下や自転車用スロープなどにも、まあ、至る処にして行く。
最近は家の中から「シッ」と追い払うことにしているのだが(ちなみに猫を追い払うことから生まれた言葉が「スキャット」。「シッ、キャット」=「スキャット」)、あまり効き目はない。

今日は良い天気。
写真を撮ろうと思いましたがBlakeは大の写真嫌い。
カメラを向けた気配だけで寝転んだり物陰に隠れようとして、絶対にこちらを向こうとしません。
これまでのは奇跡的なベストショットだったのですが、今日の1枚は寝転びながらもチラリと僕の機嫌を窺ったモノ。
撮られるのはイヤだけど一応気も遣ってる、という1枚です。