2010年5月1日土曜日

ちかれたびィィィ(古い!)

本日は毎月恒例の定期検診日。
9:12分発の電車で10:18分、池袋着。
膝の痛みで階段が下りられないため、どの駅でもエレベータを探さなくてはならず、東上線池袋と丸ノ内線池袋、そして病院のあるお茶の水と都合3回エレベーターに乗り降りする。
こういう身体になってから気づいたんだけどエレベーターを利用している人って多いね。
高齢者社会だから当たり前なんだけど、僕なんかまだ高齢者のひよっこだし、男なので、思いの外、ジロジロと胡散臭そうに見られる。
外見を舐め回すように見たって膝の痛いのなんか判らないと思うし、僕の尻ポケットに身障者手帳が入ってるのも見えないと思うよ。
それよりあなたの横をスルリと抜けて平気な顔でエレベーターに乗り込んだ女子高生とOLにひと言文句言ってやった方が良いと思うけど、なんで僕ばかり…。
僕はこうして何回か上り下りするエレベーターを見送り、最後の乗客になった時にやっと乗り込む。
そんな思いをしてなんとか病院まで辿り着き、いつも通り採血。
結果が出るのに1時間を要するので本を読みながら順番待ち。
『映画は女優で見る』。秋本鉄次さんの軽妙な筆致の、彼曰く「銀幕姉ちゃん品定め帳」。
映画はテーマや監督で見ない、女優で見る。それが秋本さんの美学なのだが、「映画はスターで見る」と言い続けてる僕と一脈通じるスタンスの見巧者。
…なんだが、シチ面倒臭いことを言わない見手というのはどっか軽いね。
重厚な理論やマシな言葉と無縁なところにいるとどこか「小僧っぽい」印象になりがちで、そこまで僕とそっくりなんだ。
なので、僕も早く、「小僧」と割り切って軽薄にモノを言い始めれば良かった、と思わされた。
僕は長いこと、マシなことを言う人になりたかったので、自分の限界は知っていたくせに、軽薄な「小僧」のスタンスを固めることが出来なかった。
早くその視点からモノを言い始めればもっと自分自身面白くなれた、面白く生きられたのにナァ、と反省させられた。
つまりこの本はそれほど軽薄。でも僕は面白かったし、僕自身を振り返る材料にもなったので5重丸を上げた。
さて自分の番が来て、まあ、先月と特別何が変わった訳でもないのだけど、夕べ不整脈を起こしたので1種類だけ薬が変わり、なぜか余りすぎてしまった別の1種類の処方を止めて貰った。
会計を済ませ、外に出、さて調剤薬局でまた待つのが常なのだが、連休に入ったためだろう、普段なら1時間待ちが、今日は20分とかからず、時計は正午を30分ほど過ぎた辺り。
月に一度のとんかつ(学校がある時は週に一度、となるんだけど先月はチャンスがなかった)を丸善前のとんかつチェーン店で食べ、地下鉄で池袋へ。
1:36分発の電車に乗れたので3時前には帰宅した。
計6時間の「小旅行」である。

さて、僕を玄関で待つBlakeの熱烈歓迎は良いのだが、最近、彼の吠え声が母の管理する隣のアパートの住人と悶着を引き起こしていて頭が痛い。
二日前、僕が家を出る時、Blakeがあまり泣くのであやしていたら、アパートの方から客に「犬がうるせぇんで蹴飛ばしてやりてえんだよ」と言っているのが聞こえた。
客に聞かせるというより、僕に聞こえるように言っているのは明らかだったが、今日も全く同じ台詞を妹が聞いたらしい。
早急に手だてを講じなければならないのは判っているので、しばらく前から猫の額ほどの庭に住まわせるべく案を練っている。
まあ、塀を高くして、逃走も防がなければならないので、またまた結構な出費となりそうだ。

隣組組長としての集金を済ませた後、Blakeの散歩。
膝が痛いとか病院帰りとかいう僕の事情を意に介さぬワガママな要求に根負け。
何故って彼の表現法は泣くこと、吠えることことだから僕は自分の身体のことなんかかまってられないのだ。
コイツが僕のいない間に蹴飛ばされないように、と考えると散歩に出てやるしかないではないか。
夜7時。無理矢理二階のベランダに上げて、睡眠薬入りのソーセージ詰めパンを食べさせたら、夜8時現在、諦めて眠った気配。
可哀相だけど色んな手を使って、どんな方法があるのか探ってみるしかなさそうだ。

あ~あ、なんとも疲れた一日でした。