Blakeはフィラリアにかかっているらしい。
ご存じの通り、蚊が媒介する病気で、不衛生なところに住んでいたり、散歩中、草の中に入り込んだりした時に感染することが多いと聞いた。
この夏に罹ったのはまだこの季節には検査結果に表れないのだそうで、見つかるのは来春らしい。
つまり、Blakeは多分、この夏までに既に罹っていたことになる。年齢が判らないので去年の夏、ということもあるかも。
条件はピタリと合ってしまう環境にいたので、心配はしていたんだけど、現実のモノとなってしまった。
フィラリアは心臓に虫が生息し始めて、その内、犬の身体を蝕んで行く。
薬を使って親虫を殺そうとすると死んだ虫が血栓となって人間で言えば心筋梗塞のような症状を引き起こし、犬を死に至らしめる。
罹っちゃったら諦めて、弱~い薬で末梢血管辺りにいる子虫を殺して増やさないようにして、気長に親虫が死ぬのを待つしかないのだそうだ。
親虫の寿命は3年から5年。
なのでBlakeは5年間、薬を服み続けなきゃならない。
ちなみにフィラリアには地域性があるらしく、東京などは皆無に近いが、この辺りはやたら多い地域なんだそうだ。
事実、この辺の犬で、生まれた時から育てたのではない貰い犬や拾い犬は大半がフィラリアに罹っているそうだ。
一昨日から薬を服ませ始めたのだが、可哀想にBlakeは全然食欲が無くなってしまい、バターロールパンとご褒美用ささみジャーキー、それも「紗」(さや。高級品だけのことはあって旨いらしい)以外、食べなくなっている。
今夜は元気なく、自分の小屋に寝ていて、弱々しい声で鳴いている。
明日の犬の訓練を休みにさせて貰おうとずーっと連絡を取り続けているのだが、我がインストラクターさん、全然携帯がつながらない。
無駄足を踏んだ場合、料金はいただきます、なんだけど、連絡取れないんじゃあ、どうしたらいいんだか。
ところでBlakeは「伏せ」まで完全マスター。
「お座り」から「伏せ」に移るのが面倒臭いらしく、4度くらい「伏せ」をするとそのまま、「伏せ」の態勢で「褒美を出せ」と鳴く。
腹を上に出して、寝転んだ姿勢でささみジャーキーを喰う。甘えは既に頂点に達している。
賢いんだか、ズルいんだか…。