2010年7月9日金曜日

地震カミナリ火事KOJI

「シャレにならんぞ Blake!」という事件が頻発している。
理由はこの頃の自然気象だ。
地震を異常に怖がるのは彼がわが家にやってきてまもなくの頃、気づいた。
特に彼がやって来てから地震が多い。
イヤ、本当は地震が増えた訳ではなく、Blakeの尋常でない騒ぎ方で僕が地震をことさら意識するようになったのでそう感じ始めただけかもしれない。
ともあれ僕がそばにいれば彼はガタガタ震えてしがみつく。
揺れがおさまった後、もう、今日は二度と起きないと彼が確信すれば震えはおさまるのだが、僕がいないととにかくその場から逃げようとするようなのだ。
だが、彼は玄関の外側のドアノブに結ばれているので、玄関にあるあらゆる物に紐を絡めてしまったり、なぎ倒してしまう。
玄関ドアが開いている時はしばしば下駄箱や電動自転車を倒してまい、よくこれまで下敷きにならずに済んでいたと思う。
ところが、近頃の天気はBlakeに地震以上の大騒ぎをさせている。
彼の鳴き声が問題化して庭の塀を高くしたのはほんの少し前。
庭に住まわせることで鳴き声というか、鳴く機会そのものが半減して僕はホッとしていた。

ところが…。
Blake、庭にいるようになってから自分の小屋に全く入らなくなってしまったのですね。
それが自分の住まいであることも忘れてしまったようで、普段は庭の片隅に穴を掘ってそこに横たわっているのです。
彼には土のヒンヤリ感が心地良いのでしょうが、撫でてやる僕の手は常にドロドロ。
そんな訳で爪が汚い最近の僕です。
マ、でもそんなのは小さなこと。
僕は膝の故障もあって外出の機会が減り、家にいることが多いんですが、何をしているのかというと近頃、大抵居眠りしてるんですね。
天気のせいです。
知らない内に居眠りしていて、気づくと窓を雨が叩いているというパターンです。
とにかく、居眠りしちゃうと雨が降る、という訳です。
居眠りの目を覚まさせるのがBlakeの鳴き声です。
小屋に入ることを忘れてしまった彼は雨がよけきれないほど降ってくると家の中に入れろとばかりに吠えたてるのです。
この子に動物の本能がちょっと欠落しているらしいことは、どんなに腹が減っても、喰いたいものが出てくるまで食事をしないという頑固さでも判ります。
梅雨の季節までは食物もそんなに傷まないと思うので食べなければ3日くらいは放っておいたのですが、この頃はそうもいきません。
いつまでも置いておくとハエがやたらに寄ってきて、家の中にまで入り込むし、腹をこわされても困るので手を変え、味を変え、それなりの手間は掛けるのですが、それでも食べたくなければ見向きもしないというワガママは相変わらずです。
とにかく、Blake、ワガママは通す。
雨が降れば犬小屋でなく、家の中に入れろと叫ぶのです。
鳴く機会が減ったのに、これではまた逆戻りです。
すぐに家に取り込むのですが、雨にカミナリが混じるともういけません。
写真をご覧下さい。
この日は膝が痛くて階下に降りられず玄関に置いたままにしておいたらなんだかやたらに不快な音がする。
痛さをこらえて下に降りたら彼は網戸を外から破ってリビングに侵入。ガタガタ震えておりました。
カミナリは彼にとって地震以上に理由の判らないものなので恐怖は頂点に達してしまうようです。
抱いてやってもダメです。
狭いところを求めて、何故か一点突破を試みます。
抱いていると僕の太腿とふくらはぎの間に割って入ります。
勝手口の網戸を破ろうとします。家の中にいる時は冷蔵庫の下にも入ろうとします。
とにかくどうして良いか判らなくなるようなのです。
多分、どこの家の犬も地震とカミナリへの恐怖感は人間の子供以上なのでしょうね。
この恐がり方はBlake固有の物とはとても思えませんもの。
「火事」はさすがに経験せずに済んでいるんだけど、多分、火には足をすくませてしまうでしょうね。
どちらにせよこの子には過酷な自然界を生き抜く能力はなさそうです。
最近では空に黒い雲がかかるとカミナリを連想してしまうらしく雨が降る前に騒ぎ始めて、今日はついに勝手口の網戸にも穴を開けてしまいました。
そんなワケで、彼は理由の判らないものは(と言ってもあの小さな脳で考えるのだからほとんどの理由は判らないと思うんだけど)何でも怖がりますので、昨日は僕がシェービング・フォームの缶に穴を開けた音に驚いて塀を駆け上ってしまいました。
というか前足を塀にかけてのワン・ジャンプ。
飛び上がれないように張り直した柵も軽々越えて柵の向こうの塀の上にいました。
しかも、彼を担ぎ降ろして数分後、スプレー式ヘア・トニックの缶に穴を開ける音で2度目のジャンプ。近くにいた訳でもないのに「プシューッ」という音を聞きつけてのジャンプなので恐がりにもほどがあると思い今度はしばらく塀の上に置いときました。
明日、明後日は村祭。
僕は今年、隣組組長という回覧板を廻したり、町会報を配ったり、区費、その他の集金などをする役を負わされているので、御輿が出る際は担ぐ人にスイカを振る舞わねばなりません。そういう役目も負わされています。
塀の横を御輿が通るのでBlakeが吠えぬよう、場所を移動させてから出かけなければなりません。
それより日曜日は天気が悪そうなのでBlakeの移し場所もよく考えないといけなそうです。彼にとっても僕にとっても被害の出ないようにしとかないと…。
これからのカミナリ本番期を控えて頭の痛い飼い主でございます。

7 件のコメント:

あくび さんのコメント...

こんばんは。
前に投稿した実家で飼っていた「椿」という名の
犬も(成犬から飼い始めた雑種)雷と花火が苦手。
いつも大騒ぎして鳴くので、
玄関の中に入れられていました。
さすがに塀の上には登りませんでしたけど。
この写真のBlake君、
ちょっと得意そうに見えます。
かぜさんちは、近くで花火大会ありますか?

店主 さんのコメント...

花火はバンバン上がりますがBlake自身はまだ経験がないと思います。
拡声器の声は異常に嫌がりますが、花火の方がワケが解らんと思います。
祭りの時は僕がいないのでちょっと心配です。

花豆 さんのコメント...

地震と雷が嫌いなら、間違いなく花火が怖いはずです。
打ち上げ花火だけでなく、子供が手に持って
楽しむものまでダメなのです。
背中の毛は逆立っちゃうし、瞳孔は開いちゃうし、よだれ出ちゃうし大パニック。
夏休み中のお散歩タイムは、方々で花火をやっているものだから、犬には災難でした。

犬小屋に入らないのは、猫が原因かもしれません。中に入られたり、おしっこされたりすると、もう入らなくなりますよね。

網戸の破り方みると、よほど怖かったのね~Blake君。本当に心配です。

LIMIT さんのコメント...

こんばんは、店主さま。

雷は我が家のアイシーもパニックになります。
犬小屋にいた方が安心・安全なのに
外に出て、ずぶ濡れになってワンワン吠えます。
だから、雷が来そうな時は
先に玄関内に避難させて過ごしています。

花火は音も臭いも苦手のようです。
近所に川や公園があるので
打上げ花火やドラゴンとかされると
近所の犬たちも一斉にワンワンキャンキャンと
大騒ぎします。
花火とか始まったら、早めに家に入れて
安心させています。

雷・花火嫌いは多分一生直らない…というか
“本能”みたいなもので拒絶している
そんな気がします。

紐を引きちぎって逃げ出したり
紐にグルグル巻きになったりとかで
不幸になった犬も知っています。

Blakeくんのこと
守ってあげてくださいね。

落書君 さんのコメント...

Blake君のやんちゃぶりには困ったもんですね。
音に敏感なのは仕方がないかもしれません。
大切に大切にお世話してあげて下さい。大変でしょうが。

ところで、題名がしゃれてますね。

isoji さんのコメント...

かぜさん、こんにちは。
Blake君、なかなかやってくれますね。

我が家のわんこは雷も花火も平気の平左です。花火の音に首を傾げて私と一緒に空を見上げたりして・・・。
近所の犬たちはほとんどが怖がっています。
鎖を振りほどいて逃げる逃げる。
逃げていく先はそれぞれお気に入り?があるようです。
個体によって多少の違いはありますね。

多分慣れとかではないので、ずーっと付き合うしかありません・・・

かぜさんだけを頼りにしているBlake君、
よい方策が見つかるといいですね。

店主 さんのコメント...

本日、神社の村祭がスタート。
正午の鐘と共に花火が鳴り出し、Blakeは早くも塀へと二度Jump。
僕が抱いてやってるのにJumpするのは何故でしょうね。
腕に彼の爪痕が残った。