2018年7月18日水曜日

コラアゲンはいごうまんLive

7月14日 於:高円寺パンディッド

14日はWAHAHA商店のスタンダップノンフィクション芸人、コラアゲンはいごうまん君のLive。
『50歳までにしておきたい10の事柄』。

①語り下ろし本の第2弾を出したい。
それには第1弾の売れ行きはどうだったのか、を調査しなければ、と街に乗り出すコラアゲン。
しかし、Amazonでは既に208円で売られ、book-offでは150円なら買ってくれる、と厳しい現実が。
古本屋ならどうか、と尋ねた古書店。需要がない、お笑いに興味はない、と言を左右にされ、それでもしつこく食い下がると、お笑いLiveに2回だけ行ったことがあることを知る。
その2回というのがWAHAHA本舗の全体公演を見ようとしたがチケット完売で見られず、仕方なく代わりに買ったOHOHO商会のLiveだったと言うのである。「もう1回は?」と訊くコラアゲンに店主は答える。「OHOHO。2回行ったの」「えっ、なんで? OHOHOってWAHAHAの2軍ですよ」「うん、OHOHOもだけど演出の喰始に興味があるの」
というまたとない展開。コラアゲンは喰始の出す指令によっていつも取材先を探す。「その調査結果を語り下ろしたのがこの本なんです」「じゃ、買う。店には置けないけど個人で買う。300円でいい?」
古本扱いされてから、過去最高高値の300円で取引成立するまでの一部始終を語って笑い泣きさせる1本目。

2本目は「執事喫茶で働いてみる」。
メイド喫茶があれば執事喫茶もある東京。
ネットで「執事募集中」の店を見つけ、書類を送るコラアゲン。写真の撮り方、書類の書き方、様々に気を遣い、面接に臨むコラアゲン。
いくつかの関門突破の末、研修に漕ぎ着けるまでに執事喫茶の仕組み、営業法など、様々な新知識に笑い、コラアゲンの研修における悪戦苦闘にもひと笑い。

しかし、この日、会場のクーラーが不調で満員の熱気と笑いに僕は多少呼吸困難に陥った。
多分、帰りの電車で頭が痛かったのは熱中症のせいかと思われた。

ともあれ休憩はさんでの3本目は「母と友達になる」。
認知症になった母は今、施設に入所中。
母の唯一の心残りは売れない芸人を続ける次男コラアゲンの将来。
母は記憶をどんどん失くして行く中で施設の人に訴える。
コラアゲンはいごうまんのステージが見たい!
施設の人は次男に言う。
「症状がどんどん進んでいます。とうとう架空のアイドルを頭の中に作り出してしまいました。その名をコラアゲンはいごうまん」
「ちゃうちゃう、それ僕です。息子です。僕、コラアゲンはいごうまんという芸人です」
こうして母と息子が一丸となり、施設の入所者を前にLiveを開くまでの感動の大爆笑ドキュメント。
息子とLiveの案を練るときお母さんの認知は少しも進まなかったという。

東京で今、一番面白いと言われるコラアゲンはいごうまんのLive。
僕ら「たむたむたいむ」Webの読者が知っているコラアゲン君は開演2週間前でさえチケットの半分が売れ残っていた芸人だが、その彼のLiveは今や2週間で完売となる有り様。
笑って泣かせる技術には磨きがかかり、取材の目配りにはこぼれがない。
芸歴30年。その半ば頃から見させてもらっている僕は時々感極まる。

まもなく始まる全国ツアー。各地で即完売となることを祈ってやまない♪



1 件のコメント:

むつらぼし さんのコメント...

かぜさんのレポートを読むだけでコラアゲンさんの磨きがかかった芸のすごさが伝わって来てウルっとしてしまいました。コラアゲンさん頑張ってるなぁ‼またライブに行ってみたい‼
第二弾の本も出たら買いますよ‼