11:30の電車で東京へ。
東武東上線和光市で副都心線に乗り換え。
明治神宮前で千代田線に乗り継ぎ、赤坂下車。
... 所要時間1時間40分。
赤坂ACTシアターでWAHAHA本舗最終公演『ラスト』観劇。
この劇団の主宰者兼演出家はこの世界に入った時からの友達、喰始である。
劇団30年の最後の「全体公演」なのでその旗揚げから知っている身としては見ないわけには行かなかった。
僕らの産みの親である永六輔さんがいらっしゃってると言うので休憩時間にご挨拶した。
永さんは僕に会うたびこう仰有る。
「他に誰か来てるの?」
僕がいる時は昔の仲間がみんな来ているものと確信してらっしゃるようなのだが、昔の仲間の何人かは病に倒れ、残った一人一人はみんながみんなそんなに仲が良いわけではない。
で、僕は大抵の場合、こう答える。
「いいえ、今日はまだ誰にも会っていません」
休憩時間の間中、いくつかの話をした。
ヤング101のことはいつも気にかけていらっしゃるようで、「何かやることがあったら呼んで」と仰有った。
101の皆さんがこれをご覧になったら心に止めておいて下さいね。
ディレクター末盛憲彦、作曲家中村八大、両氏の残した番組を永さんは仕事仲間として、友人として、いつも大事に思っておられるのだな。
永さんは喰ちゃんを子供のように可愛がっているので、自分の出についても考え抜いた構成を立てていて見事なシーンを造り出した。
僕は泣いた。
改めて思うが、俺はホンとに義理堅いね。
その師弟愛を嫉妬の目で見つめながら泣いているのだものね。
この光景を一体これまで何度見てきたと言うのだ。
しかもそれはほとんど、仲間内では俺しか見ていないのだ。
喰ちゃんが俺しか呼んでないのがその真相だけどサ。
WAHAHAを30年見てきたが僕は彼らの集団演技に満足したことが一度もない。
何人かの優れた俳優のひらめき(柴田理恵の一人芝居、久本雅美の婚活showなど)で、なんとか舞台は成立しているが、完全な仕上がりのものはひとつもない。
WAHAHAを成立させているものはただひとつ、喰始のイメージの展覧会としてだ。
僕はそれだけにはいつも感心して、毎回、満足して家路を辿るのだ。
だが、この日はそれだけでは終われなかった。
古い友人の及川恒平ちゃんが大森でライヴをやる、と知ってしまったからだ。
問題は二つのステージを掛け持ちする体力があるかどうかだった。
喰チャンの舞台は2:30開演で休憩を挟み3時間半の長丁場。
終ったのが6時近くで、急ぎ、新橋へ向かい、京浜東北線で大森へ。
満員電車でさすがに足が悲鳴をあげた。
36年ぶりの再会は穏やかで懐かしいものだった。
恒平ちゃんはあの日の恒平ちゃんで、開演前の数十分はアッという間に過ぎた。
休憩前まで聞かせてもらって、アルバム『ルノアールの雲』を買い、田端乗り換えで池袋へ。
池袋発10時の特急電車で10:55分、我が家駅着。
長い一日、ハードな一日だったが、自分の身体がここまで戻ったか、という確認もできて面白い一日だった。
写真使用は無許可だが、お許し願えるだろう。
赤坂ACTでの喰ちゃん、永さん、僕。
もう一枚は大森「風に吹かれて」での恒平ちゃん、四角佳子(オケイちゃん)、僕。
僕の顔も退院時に比べだいぶ元に戻ってきたと思う。
1 件のコメント:
かぜさん、永さんと喰さんとのお写真すごくすごく素敵ですね!
永さんのお姿も久しぶりに拝見しました。
とてもお元気そうです。
そして、大森の及川さんライブに行かれたのですね。私ももし行ってたら、かぜさんとお会い出来たんだー!と、びっくり!!
「風に吹かれて」の急な階段は大丈夫でしたか?それが気がかりです・・
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