2015年6月3日水曜日

『ブラームスとモーツァルトのためのタルトとキッシュ』


このレシピ集は思わずほほえみがこぼれてしまう一冊です。
わがFB友達の杉林俊枝さんはオーストリアのモーツァルテウム管弦楽団でヴィオラ奏者をされているのですが、リハーサルの休憩時、楽団員たちは自分たち専用のカフェを利用するのだそうです。
オーケストラ・カフェ。
そこにはいつも楽団員たちだけに作られる美味しい料理が待っているのです。
すなわち、リハーサルが行われる日の、休憩時20分しかオープンしていないカフェなのです。
楽団員らがわれがちにと急ぐカフェで腕をふるうのは自身も音楽の素養を持つアンネ・フランソワーズ・ロランツさん。
音楽のそばにいつもいたくて、彼女はこのカフェで腕をふるってきたのです。
彼女、アンネ・フランソワーズは2011年3月11日の東日本大震災と原発事故を知ると、自分の腕をなんとか日本のために役立てたい、と思われたのです。
彼女の作り出す味はすでに楽団員たちのお墨付きですから、彼女は迷わずレシピ集の出版を思い立ちます。
売り上げを被災地の方たちの役に立てて欲しい。
この本が楽しいのはタルトとキッシュの出来上がり写真と共に、モーツァルテウム管弦楽団の稽古風景や、楽団達の美味しそうな笑顔が随所にこぼれているところです。
レシピの日本語訳は杉林さんがつとめてらっしゃるので、とても解りやすいのが特徴。
ブームスはお好き?
モーツァルトは?
お好きな方も嫌いな方もちょっと手にとってもらえると幸いです。、
レシピ集のレイアウトを担当した羊毛フェルト作家の北原のりこさんが窓口をつとめてくださっています。
本の値段は2千円+送料 です。
nono-north@onyx.ocn.ne.jp 北原のりこさん宛に
「ブラームスとモーツァルトのためのキッシュとタルト」とお書きの上、お名前とご住所を書き添えてお申し込みください。
彼女から振込先と発送のお知らせが届きます。
とても楽しい本でしたので、紹介させていただきました。
この本が売れることを心から祈っています。
日本語版だけでなく、各国語版も出来るといいのにな、と思いました。
写真は『ブラームスとモーツァルトのためのキッシュとタルト』表紙(裏・表)と日本語レシピ集。




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