2014年6月11日水曜日
アイツは俺を‥‥
blakeは僕を操り始めたかも知れない。
彼はテレビがついている間中、僕の顔をジッと見ている。
おお、眠れないのか、すまないな、と言うと、迷惑そうな顔でベッドの横をノソノソと歩いて廊下に出て行く。
テレビを消すと、おお、やっと消したか、と言わんばかりに自分のベッドに戻ってくる。
しかし、ほどなくして、彼は再び、廊下に出て行く。
その時、僕にチラリと迷惑そうな視線を向けるのを忘れない。
つまり、テレビは消したが電気は消さないのか、という抗議の視線である。
こんな風に彼は僕をしつけ始めているのだが、なら、彼の知られたくない恥ずかしい話をバラしちゃおう♪
アイツは昨日(6/9夜)の雷がよほど怖かったのか、3回もチビったんだぜ。
主人を躾る前に、もう少し自分も鍛えないとな♪
写真は友人Kの投稿から借りました。
しかし、寝姿は僕しか目撃できない。
2014年6月10日火曜日
5月14日 さすがに疲れてる
先週木曜日の通所リハビリ以降、録音、2つの法事と遠出が続き、さすがに今日は今に至るもベッドから出ることが出来ない。
だが、もしかすると僕が最もマイってるのは第3の友人の死であるかもしれない。
彼はどうやら昨年6月に亡くなったらしい。
その死は何日か誰にも気づかれずにいた。
外国との往復が多かったので連絡が途絶えても不思議がられないという不運もあった。
しかし、訃報は最近まで僕に届いていなかった。
彼の死を報せる手紙は昨年の12月に投函された。
遺品整理をしていた人が僕との仕事が多かったことに気づいてくれたからだった。
そこでおそらくはネットで検索したのだろう。
彼はFMさがみの『かぜ耕士のどこかでラジオが』宛に手紙を送った。
だが、その当時、僕はまだ入院生活を送っており、復活の目処さえたっていなかった。
もし、僕に2度と復活の日が来なかったなら、僕は彼の死そのものを知らなかったろう。
僕と彼とが没交渉になったのは2002年のことで、理由はハッキリしているのだが僕にも彼にもその件に関しては非がない。
その詳細は省きたい。
僕は「嘘」はあまり言わないのだけれど「秘密」はとても多い人間です。
「秘密」を喋らないことが「嘘つき」になるのなら僕は「大嘘つき」です。
ともあれ、訃報は僕が番組復帰をしたことで初めて目に触れることになった。
つまり、訃報は4ヶ月誰にも開かれなかった。リクエストや番組へのお便りと同じ扱いを受けて、局預かりになっていたわけだ。
でも、正直、僕のもとへ届いただけマシと言うべきだろう。
復帰できるのかどうか判らないパーソナリティへの「お便り」を局は保存しておいてくれたのだものね。
それにしても僕はそれほどまでに無名だったかなあ。
彼の仕事歴のどの時点で多くの接触があったのかが遺品から推測できれば、JASRACでも日本脚本家連盟でも、あるいはFMさがみでも電話1本で住所くらいはわかったと思うがなあ。
遺品整理に携わってくれてる人は、少なくとも、マスコミ関係者ではないな、と想像した。
想像したからどうなるもんでもないのだが、手紙の終わりには「彼の死をマスコミには漏らしてくれるな」というのが「遺族」の希望だ、と添えられていた。
「遺族」…。さあ、誰だっけ? ああ、あの姉夫婦か、不仲だと言ってたっけなあ。
宙ぶらりんの訃報がひとつ。
「孤独死」以上の情報を一つも与えられず弔ってもやれない旧い友の死が妙に心に重い今日だ。
写真は昨日のマーク君の葬儀にて。
お焼香に訪れた方々のその人数で彼の一生が充実したものであったことを知りました。
57歳という若さですから無念の思いは否めませんが僕の記憶の中で彼はずっと微笑んでいます。
2014年3月10日月曜日
トークショーやります
第1回テーマ
「ギランバレー症候群を知っていますか?」
4/18(金)午後7時~9時。
於:日暮里「プロモボックス」
(日暮里駅から徒歩3分)
でトークショーを開きます。
入場数わずか40人。
聴いてくれる人がいるのか心配なので小屋も小さく、入場料も抑えられるところにしました。
お時間がありますればぜひおこしください。
よろしくお願い致します。
「ギランバレー症候群を知っていますか?」
4/18(金)午後7時~9時。
於:日暮里「プロモボックス」
(日暮里駅から徒歩3分)
でトークショーを開きます。
入場数わずか40人。
聴いてくれる人がいるのか心配なので小屋も小さく、入場料も抑えられるところにしました。
お時間がありますればぜひおこしください。
よろしくお願い致します。
2014年3月5日水曜日
第86回(2013年度)アカデミー賞授賞式
2014年3月3日 於: LA.ドルビーシアター
今年は授賞式に先駆けて何本かが公開されていたが健康上の理由で一本も見ていない。
ただ、僕は毎月『SCREEN』誌を愛読しているのでどれもが評判作なのは知っていた。
近年にない粒ぞろいの秀作揃いらしいのだ。
しかも主演賞、助演賞にノミネートされている俳優たちが『それでも夜は明ける』の出演者と『キャプテン・フィリップス』のバーカッド・アブディ以外はすでに全員知っている名前ばかり(でも20人の内4人知らないんだから相当知らないことになるね)。
特に『ダラス・バイヤーズクラブ』で候補になったマシュー・マコノヒー(『スクリーン』誌の記述は「マコナヘイ」。McConaugheyなのでアリかもね)とジャレッド・レトー(以前の記述は「レト」)に期待した。
78歳になるブルース・ダーンにもあげたいし、去年書いたようにブラッドリー・クーパーはテレビ『エイリアス(ビデオタイトル『二重スパイの女』)』からのファンなので2年連続ノミネートに驚いている。
ブルース・ダーンは僕ら世代には『11人のカウボーイ』で主役のジョン・ウェインを射った牧童役で認知された。
その他大勢から徐々に役がつき、台詞が増え、重要な脇役にまでのし上がったが、初めての主演作『サイレント・ランニング』は日本未公開でビデオ時代に入ってやっと評価された。
その間に娘のローラ・ダーンの方が有名になってしまった。
授賞式ではローラがずーっと父親の手を握ってやっていたのが印象的だった。一瞬、獲らせてやりたいなぁ、と思ったほどだ。
けど、どれも面白く良く出来た作品なのにインディーズ系もしくは低予算映画の主役という印象が強く、最近はテレビシリーズでお茶を濁してる感じの格落ち感があったマシュー・マコノヒーにオスカーを握らせてやりたかった。
僕は『評決のとき』『マーシャルの奇跡』『リンカーン弁護士』あたりが好き。
近年はオスカーにノミネートされないことに疑問が呈されるほどの名演が続いていたというのだから、まあ、このあたりで獲らないと一生獲れないタイプの演技派だ。
今回の作品ではHIV患者に扮するため20kg超を減量したため、体調が元に戻らず苦しんでいる、という噂も…。
ちなみに助演賞候補のじゃレッド・レトも20kg近い減量をしている。レトは『チャプター27』(日本では『ジョン・レノンを殺した男』という副題がついていた気がする)で演ったマーク・チャプマン役の印象が強くてやたらデブ、という印象があったためレッド・カーペットに登場した時は気づかなかった。
テロップで「エーッ、ジャレッド・レトって超ハンサムじゃん」と感じ入った次第。そう言えばこの顔、雑誌で何回か見たけど、チャプマン役の彼とは結びついていなかった。
日本のインタビューに答える時間がなく、「必ず戻ってきて答えるから」と約束して足早に通り過ぎたが、ちゃんと戻ってきて笑顔でインタビューを受けた。
それもそのはず、レトは「火星まで30秒」とかいうバンドも持っていてその日本公演がたしか間近い。そう言えばチケットを販売してたな、と思い出した。
ちゃんと自分のプロモーションを忘れなかったところがエライな。気に入った。
『アメリカン・ハッスル』で主演賞候補のクリスチャン・ベールは『バットマン』役者として知られるが、以前から役のためには命をも張る種類の俳優だ。
寝不足男の『マシニスト』では死にそうなほど痩せ、一昨年助演賞を獲った『ザ・ファイター』ではヤク中の兄貴を演じるためにまた激ヤセして魅せた。
『アメリカン・ハッスル』ではデブでおでこがハゲ上がった男を演るために、今度は激太りして、髪を何本も抜いたという。
身体を役に合わせることがニュースになり始めたのは『レイジング・ブル』(1980)でロバート・デ・ニーロが重量級ボクサーを演じるために30kgも太って主演賞を獲得した頃からで、日本でも「スッゲー」と大騒ぎになった。
この手の役作りを「デ・ニーロ・アプローチ」と呼ぶのはそのためだが、『ゴッド・ファーザー』でマーロン・ブランドがオーデションの時から口の中に含み綿を入れていた、なんてのは、もう、可愛いエピソードにしか過ぎないのかしらね。
WOWOWのレッドカーペット・インタビューは隣に『アメリカン・アイドル』(おまけにエンターテインメント紹介番組『E!』の司会もしている。ほかに『ジェイミー・オリバーの給食革命USA』などの良心作のプロデューサーでもある)で知られるライアン・シークレストがいたため、全部そっちに持って行かれ、ほとんど成功していない。
だが、あとでビックリすることになるのだが、レッド・カーペットで一番最初にインタビューに成功したのは『それでも夜は明ける』のルピタ・ニョンゴ。初めて見た顔だけどその輝き方に一種独特な華があって、日本で生放送をしている人たちが「彼女、勝つかも」と予想していたのはさすがだ。
そうこう思う内、いよいよ授賞式は本番を迎えた。
司会はエレン・デジェネレス。実はこの人も『アメリカン・アイドル』のレギュラー審査員を務めたことがある。笑顔に嫌みのない女性で日本でも『エレンの部屋』(『徹子の部屋』アメリカ版)が放送されているのだが、レズビアンであることをテレビでカムアウトした最初のスターとして知られている。
みずからの冠番組では自身の経験からなのか、ゲストの嫌がる質問は最初から避けている感じがあって、好感は持てるのだが突っ込んだ内容は期待できないので評判ほどには面白くない。海外スターのゴシップだったら僕の方が詳しいくらいだ(笑)。
今回、日本人関連は3本。「長編アニメ」部門で宮崎駿さんの『風立ちぬ』、「短編アニメ」部門で森田修平さんの『九十九(つくも)』、「長編ドキュメンタリー」部門ではザッカリー・ハインザーリング監督が日本人の芸術家夫婦を追った『キューティー&ボクサー』。ボクサー篠原有司男さんと妻・乃り子さんの凄絶な芸術生活は少し覗いてみたい気がした。ま、怖い感じもするのだけど…。
と言っている内に日本関連はいずれも賞を逸してしまったのがちょっと残念。
ちなみに「長編ドキュメンタリー」部門の受賞作は『バックコーラスの歌姫(ディーバ)たち』。僕の友人、藤井正博さんイチ押しの作品でした。
ところで授賞式の始まりは助演男優賞からなので早々とジャレッド・レトが受賞した。
好青年(と言っても40代半ばだと思う。ケネディ大統領も44歳で「青年大統領」と呼ばれてたんだから別にいいよね)の曲者俳優というのはちょっと面白い存在だと思う。
短編アニメの受賞者たちは受賞の言葉を用意していたが、メモを持つ手が最後まで震えていた。感動が伝わってきて、僕は泣いた。
ま、今年は粒揃いだけど、その分、点数もつけやすかったのか、僕の愛読誌『SCREEN』の予想は全部大当たり。
助演女優賞は『それでも夜は明ける』のルピタ・ニョンゴ。
監督賞は『ゼロ・グラビティ』のアルフォンゾ・キュアロン。
過去に『リトル・プリンセス』やリメイク版『大いなる遺産』『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』など僕の好きな作品を監督していました。
でも、今度の受賞作は全く新しい手法で過去の作品の比ではない模様。
入院している間にずいぶん沢山のスターが亡くなってたんですね。テレビも活字も見られなかった(見る気が起きなかった)ので全然知りませんでした。
ジェイムズ・ガンドルフィーニ(テレビ『ザ・ソプラノズ 哀愁のマフィア』)、カレン・ブラック(彼女の代表作ではないけれど『ナッシュビル』の病んだ歌い手役が好き)、ハル・ニーダム(超有名なスタントマン)、『ワイルド・スピード』シリーズのポール・ウォーカーも!
往年の美女『オーケストラの少女』のディアナ・ダービン、なんと『アラビアのロレンス』ピーター・オトゥール、特殊効果の巨人レイ・ハリーハウゼン(何日か前に彼の伝記映画を録画したばかり)、テンプルちゃん、ヒチコックの『レベッカ』『断崖』で知られるジョン・フォンテーン、『サウンド・オブ・ミュージック』の男爵夫人エレノア・パーカー、『エデンの東』ジミーの相手役ジュリー・ハリス、『ニュールンベルグ裁判』でアカデミー賞のマクシミリアン・シェル、『水着の女王』エスター・ウィリアムス、そしてフィリップ・シーモア・ホフマン。入院前、最後に見たのが彼主演の『ザ・マスター』だった。
他にも名脇役クラス何人かと名を知るプロデューサーがいた。
僕らの時代はスタントマンの名前まで知っているほど映画の時代だったんだなぁ、と改めて映画に感謝。ありがとうございます。
そして追悼・コーナーを締めくくるようにベット・ミドラーが『愛は翼に乗って』。
やっぱり涙が出てきました。
主演男優賞はやったね、『ダラス・バイヤーズクラブ』のマシュー・マコノヒー。
過去の作品も見直されて、みんなきっと面白い、と言ってくれると思う。
レオちゃんは今度も獲れなかった。いつもイイ仕事してるのにもったいないねぇ。ポール・ニューマン同様、若い頃から騒がれて、人気もたしか、腕もたしか、というスター性にみんなが嫉妬して、歳取るまで賞をあげる気がないという図式かな。
主演女優賞は『ブルージャスミン』のケイト・ブランシェット。
まあ、この人は上手いんでねぇ。メリル・ストリープみたいに何度候補になっても不思議のない人になって行くんでしょうね。そのメリル・ストリープはこれで18回目のノミネート。
そして作品賞は『それでも夜は明ける』。原題の通り奴隷モノです。辛そうな作品だが見るつもり。
なんと製作者はブラッド・ピットです。昨年の『アルゴ』(制作陣にジョージ・クルーニー、ベン・アフレック)同様、クルーニー一派はハリウッドでやたらな好感度の高さなんでしょうね。目利きって事もあるのかな、彼らは。
敬意を表して主要部門のノミネートを全部書きました。
★印が受賞作です。
作品賞
★それでも夜は明ける(12 Years a Slave)
アメリカン・ハッスル(American Hustle)
キャプテン・フィリップス(Captain Phillips)
ダラス・バイヤーズクラブ(Dallas Buyers Club)
ゼロ・グラビティ(Gravity)
her/世界でひとつの彼女(Her)
ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅(Nebraska)
あなたを抱きしめる日まで(Philomena)
ウルフ・オブ・ウォールストリート(The Wolf of Wall Street)
アニメーション作品賞
★アナと雪の女王(Frozen)
クルードさんちのはじめての冒険(The Croods)
怪盗グルーのミニオン危機一発(Despicable Me 2)
アーネストとセレスティーヌ(Ernest et Celestine)
風立ちぬ(Kaze tachinu)
監督賞
★アルフォンソ・キュアロン (ゼロ・グラビティ)
デヴィッド・O・ラッセル(アメリカン・ハッスル)
アレクサンダー・ペイン(ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅)
スティーヴ・マックィーン (それでも夜は明ける)
マーティン・スコセッシ (ウルフ・オブ・ウォールストリート)
主演男優賞
★マシュー・マコノヒー(ダラス・バイヤーズクラブ)
クリスチャン・ベイル(アメリカン・ハッスル)
ブルース・ダーン(ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅)
レオナルド・ディカプリオ(ウルフ・オブ・ウォールストリート)
キウェテル・イジョフォー(それでも夜は明ける)
主演女優賞
★ケイト・ブランシェット(ブルージャスミン)
エイミー・アダムス(アメリカン・ハッスル)
サンドラ・ブロック(ゼロ・グラビティ)
ジュディ・デンチ(あなたを抱きしめる日まで)
メリル・ストリープ(8月の家族たち)
助演男優賞
★ジャレッド・レトー(ダラス・バイヤーズクラブ)
バーカッド・アブディ(キャプテン・フィリップス)
ブラッドリー・クーパー(アメリカン・ハッスル)
マイケル・ファスベンダー(それでも夜は明ける)
ジョナ・ヒル(ウルフ・オブ・ウォールストリート)
助演女優賞
★ルピタ・ニョンゴ(それでも夜は明ける)
サリー・ホーキンス(ブルージャスミン)
ジェニファー・ローレンス(アメリカン・ハッスル)
ジュリア・ロバーツ(8月の家族たち)
ジューン・スキッブ(ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅)
オリジナル脚本賞
★Her/世界でひとつの彼女
アメリカン・ハッスル
ブルージャスミン
ダラス・バイヤーズクラブ
ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅
脚色賞
★それでも夜は明ける
ビフォア・ミッドナイト
キャプテン・フィリップス
あなたを抱きしめる日まで
ウルフ・オブ・ウォールストリート
主題歌賞
★"Let It Go"(アナと雪の女王)
"Alone Yet Not Alone"(Alone Yet Not Alone)
"Happy"(怪盗グルーのミニオン危機一発)
"The Moon Song"(her/世界でひとつの彼女)
"Ordinary Love"(マンデラ 自由への長い道)
外国語映画賞
★グレート・ビューティ/追憶のローマ(イタリア)
オーバー・ザ・ブルースカイ(ベルギー)
偽りなき者(デンマーク)
The Missing Picture(カンボジア)
Omar(パレスチナ)
長編ドキュメンタリー賞
★バックコーラスの歌姫(ディーバ)たち
アクト・オブ・キリング
キューティー&ボクサー
Dirty Wars
The Square
短編ドキュメンタリー賞
★The Lady in Number 6: Music Saved My Life
CaveDigger
Facing Fear
Karama Has No Walls
Prison Terminal: The Last Days of Private Jack Hall
短編アニメーション賞
★Mr. Hublot
Feral
ミッキーのミニー救出大作戦
九十九
Room on the Broom
今年は授賞式に先駆けて何本かが公開されていたが健康上の理由で一本も見ていない。
ただ、僕は毎月『SCREEN』誌を愛読しているのでどれもが評判作なのは知っていた。
近年にない粒ぞろいの秀作揃いらしいのだ。
しかも主演賞、助演賞にノミネートされている俳優たちが『それでも夜は明ける』の出演者と『キャプテン・フィリップス』のバーカッド・アブディ以外はすでに全員知っている名前ばかり(でも20人の内4人知らないんだから相当知らないことになるね)。
特に『ダラス・バイヤーズクラブ』で候補になったマシュー・マコノヒー(『スクリーン』誌の記述は「マコナヘイ」。McConaugheyなのでアリかもね)とジャレッド・レトー(以前の記述は「レト」)に期待した。
78歳になるブルース・ダーンにもあげたいし、去年書いたようにブラッドリー・クーパーはテレビ『エイリアス(ビデオタイトル『二重スパイの女』)』からのファンなので2年連続ノミネートに驚いている。
ブルース・ダーンは僕ら世代には『11人のカウボーイ』で主役のジョン・ウェインを射った牧童役で認知された。
その他大勢から徐々に役がつき、台詞が増え、重要な脇役にまでのし上がったが、初めての主演作『サイレント・ランニング』は日本未公開でビデオ時代に入ってやっと評価された。
その間に娘のローラ・ダーンの方が有名になってしまった。
授賞式ではローラがずーっと父親の手を握ってやっていたのが印象的だった。一瞬、獲らせてやりたいなぁ、と思ったほどだ。
けど、どれも面白く良く出来た作品なのにインディーズ系もしくは低予算映画の主役という印象が強く、最近はテレビシリーズでお茶を濁してる感じの格落ち感があったマシュー・マコノヒーにオスカーを握らせてやりたかった。
僕は『評決のとき』『マーシャルの奇跡』『リンカーン弁護士』あたりが好き。
近年はオスカーにノミネートされないことに疑問が呈されるほどの名演が続いていたというのだから、まあ、このあたりで獲らないと一生獲れないタイプの演技派だ。
今回の作品ではHIV患者に扮するため20kg超を減量したため、体調が元に戻らず苦しんでいる、という噂も…。
ちなみに助演賞候補のじゃレッド・レトも20kg近い減量をしている。レトは『チャプター27』(日本では『ジョン・レノンを殺した男』という副題がついていた気がする)で演ったマーク・チャプマン役の印象が強くてやたらデブ、という印象があったためレッド・カーペットに登場した時は気づかなかった。
テロップで「エーッ、ジャレッド・レトって超ハンサムじゃん」と感じ入った次第。そう言えばこの顔、雑誌で何回か見たけど、チャプマン役の彼とは結びついていなかった。
日本のインタビューに答える時間がなく、「必ず戻ってきて答えるから」と約束して足早に通り過ぎたが、ちゃんと戻ってきて笑顔でインタビューを受けた。
それもそのはず、レトは「火星まで30秒」とかいうバンドも持っていてその日本公演がたしか間近い。そう言えばチケットを販売してたな、と思い出した。
ちゃんと自分のプロモーションを忘れなかったところがエライな。気に入った。
『アメリカン・ハッスル』で主演賞候補のクリスチャン・ベールは『バットマン』役者として知られるが、以前から役のためには命をも張る種類の俳優だ。
寝不足男の『マシニスト』では死にそうなほど痩せ、一昨年助演賞を獲った『ザ・ファイター』ではヤク中の兄貴を演じるためにまた激ヤセして魅せた。
『アメリカン・ハッスル』ではデブでおでこがハゲ上がった男を演るために、今度は激太りして、髪を何本も抜いたという。
身体を役に合わせることがニュースになり始めたのは『レイジング・ブル』(1980)でロバート・デ・ニーロが重量級ボクサーを演じるために30kgも太って主演賞を獲得した頃からで、日本でも「スッゲー」と大騒ぎになった。
この手の役作りを「デ・ニーロ・アプローチ」と呼ぶのはそのためだが、『ゴッド・ファーザー』でマーロン・ブランドがオーデションの時から口の中に含み綿を入れていた、なんてのは、もう、可愛いエピソードにしか過ぎないのかしらね。
WOWOWのレッドカーペット・インタビューは隣に『アメリカン・アイドル』(おまけにエンターテインメント紹介番組『E!』の司会もしている。ほかに『ジェイミー・オリバーの給食革命USA』などの良心作のプロデューサーでもある)で知られるライアン・シークレストがいたため、全部そっちに持って行かれ、ほとんど成功していない。
だが、あとでビックリすることになるのだが、レッド・カーペットで一番最初にインタビューに成功したのは『それでも夜は明ける』のルピタ・ニョンゴ。初めて見た顔だけどその輝き方に一種独特な華があって、日本で生放送をしている人たちが「彼女、勝つかも」と予想していたのはさすがだ。
そうこう思う内、いよいよ授賞式は本番を迎えた。
司会はエレン・デジェネレス。実はこの人も『アメリカン・アイドル』のレギュラー審査員を務めたことがある。笑顔に嫌みのない女性で日本でも『エレンの部屋』(『徹子の部屋』アメリカ版)が放送されているのだが、レズビアンであることをテレビでカムアウトした最初のスターとして知られている。
みずからの冠番組では自身の経験からなのか、ゲストの嫌がる質問は最初から避けている感じがあって、好感は持てるのだが突っ込んだ内容は期待できないので評判ほどには面白くない。海外スターのゴシップだったら僕の方が詳しいくらいだ(笑)。
今回、日本人関連は3本。「長編アニメ」部門で宮崎駿さんの『風立ちぬ』、「短編アニメ」部門で森田修平さんの『九十九(つくも)』、「長編ドキュメンタリー」部門ではザッカリー・ハインザーリング監督が日本人の芸術家夫婦を追った『キューティー&ボクサー』。ボクサー篠原有司男さんと妻・乃り子さんの凄絶な芸術生活は少し覗いてみたい気がした。ま、怖い感じもするのだけど…。
と言っている内に日本関連はいずれも賞を逸してしまったのがちょっと残念。
ちなみに「長編ドキュメンタリー」部門の受賞作は『バックコーラスの歌姫(ディーバ)たち』。僕の友人、藤井正博さんイチ押しの作品でした。
ところで授賞式の始まりは助演男優賞からなので早々とジャレッド・レトが受賞した。
好青年(と言っても40代半ばだと思う。ケネディ大統領も44歳で「青年大統領」と呼ばれてたんだから別にいいよね)の曲者俳優というのはちょっと面白い存在だと思う。
短編アニメの受賞者たちは受賞の言葉を用意していたが、メモを持つ手が最後まで震えていた。感動が伝わってきて、僕は泣いた。
ま、今年は粒揃いだけど、その分、点数もつけやすかったのか、僕の愛読誌『SCREEN』の予想は全部大当たり。
助演女優賞は『それでも夜は明ける』のルピタ・ニョンゴ。
監督賞は『ゼロ・グラビティ』のアルフォンゾ・キュアロン。
過去に『リトル・プリンセス』やリメイク版『大いなる遺産』『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』など僕の好きな作品を監督していました。
でも、今度の受賞作は全く新しい手法で過去の作品の比ではない模様。
入院している間にずいぶん沢山のスターが亡くなってたんですね。テレビも活字も見られなかった(見る気が起きなかった)ので全然知りませんでした。
ジェイムズ・ガンドルフィーニ(テレビ『ザ・ソプラノズ 哀愁のマフィア』)、カレン・ブラック(彼女の代表作ではないけれど『ナッシュビル』の病んだ歌い手役が好き)、ハル・ニーダム(超有名なスタントマン)、『ワイルド・スピード』シリーズのポール・ウォーカーも!
往年の美女『オーケストラの少女』のディアナ・ダービン、なんと『アラビアのロレンス』ピーター・オトゥール、特殊効果の巨人レイ・ハリーハウゼン(何日か前に彼の伝記映画を録画したばかり)、テンプルちゃん、ヒチコックの『レベッカ』『断崖』で知られるジョン・フォンテーン、『サウンド・オブ・ミュージック』の男爵夫人エレノア・パーカー、『エデンの東』ジミーの相手役ジュリー・ハリス、『ニュールンベルグ裁判』でアカデミー賞のマクシミリアン・シェル、『水着の女王』エスター・ウィリアムス、そしてフィリップ・シーモア・ホフマン。入院前、最後に見たのが彼主演の『ザ・マスター』だった。
他にも名脇役クラス何人かと名を知るプロデューサーがいた。
僕らの時代はスタントマンの名前まで知っているほど映画の時代だったんだなぁ、と改めて映画に感謝。ありがとうございます。
そして追悼・コーナーを締めくくるようにベット・ミドラーが『愛は翼に乗って』。
やっぱり涙が出てきました。
主演男優賞はやったね、『ダラス・バイヤーズクラブ』のマシュー・マコノヒー。
過去の作品も見直されて、みんなきっと面白い、と言ってくれると思う。
レオちゃんは今度も獲れなかった。いつもイイ仕事してるのにもったいないねぇ。ポール・ニューマン同様、若い頃から騒がれて、人気もたしか、腕もたしか、というスター性にみんなが嫉妬して、歳取るまで賞をあげる気がないという図式かな。
主演女優賞は『ブルージャスミン』のケイト・ブランシェット。
まあ、この人は上手いんでねぇ。メリル・ストリープみたいに何度候補になっても不思議のない人になって行くんでしょうね。そのメリル・ストリープはこれで18回目のノミネート。
そして作品賞は『それでも夜は明ける』。原題の通り奴隷モノです。辛そうな作品だが見るつもり。
なんと製作者はブラッド・ピットです。昨年の『アルゴ』(制作陣にジョージ・クルーニー、ベン・アフレック)同様、クルーニー一派はハリウッドでやたらな好感度の高さなんでしょうね。目利きって事もあるのかな、彼らは。
敬意を表して主要部門のノミネートを全部書きました。
★印が受賞作です。
作品賞
★それでも夜は明ける(12 Years a Slave)
アメリカン・ハッスル(American Hustle)
キャプテン・フィリップス(Captain Phillips)
ダラス・バイヤーズクラブ(Dallas Buyers Club)
ゼロ・グラビティ(Gravity)
her/世界でひとつの彼女(Her)
ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅(Nebraska)
あなたを抱きしめる日まで(Philomena)
ウルフ・オブ・ウォールストリート(The Wolf of Wall Street)
アニメーション作品賞
★アナと雪の女王(Frozen)
クルードさんちのはじめての冒険(The Croods)
怪盗グルーのミニオン危機一発(Despicable Me 2)
アーネストとセレスティーヌ(Ernest et Celestine)
風立ちぬ(Kaze tachinu)
監督賞
★アルフォンソ・キュアロン (ゼロ・グラビティ)
デヴィッド・O・ラッセル(アメリカン・ハッスル)
アレクサンダー・ペイン(ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅)
スティーヴ・マックィーン (それでも夜は明ける)
マーティン・スコセッシ (ウルフ・オブ・ウォールストリート)
主演男優賞
★マシュー・マコノヒー(ダラス・バイヤーズクラブ)
クリスチャン・ベイル(アメリカン・ハッスル)
ブルース・ダーン(ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅)
レオナルド・ディカプリオ(ウルフ・オブ・ウォールストリート)
キウェテル・イジョフォー(それでも夜は明ける)
主演女優賞
★ケイト・ブランシェット(ブルージャスミン)
エイミー・アダムス(アメリカン・ハッスル)
サンドラ・ブロック(ゼロ・グラビティ)
ジュディ・デンチ(あなたを抱きしめる日まで)
メリル・ストリープ(8月の家族たち)
助演男優賞
★ジャレッド・レトー(ダラス・バイヤーズクラブ)
バーカッド・アブディ(キャプテン・フィリップス)
ブラッドリー・クーパー(アメリカン・ハッスル)
マイケル・ファスベンダー(それでも夜は明ける)
ジョナ・ヒル(ウルフ・オブ・ウォールストリート)
助演女優賞
★ルピタ・ニョンゴ(それでも夜は明ける)
サリー・ホーキンス(ブルージャスミン)
ジェニファー・ローレンス(アメリカン・ハッスル)
ジュリア・ロバーツ(8月の家族たち)
ジューン・スキッブ(ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅)
オリジナル脚本賞
★Her/世界でひとつの彼女
アメリカン・ハッスル
ブルージャスミン
ダラス・バイヤーズクラブ
ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅
脚色賞
★それでも夜は明ける
ビフォア・ミッドナイト
キャプテン・フィリップス
あなたを抱きしめる日まで
ウルフ・オブ・ウォールストリート
主題歌賞
★"Let It Go"(アナと雪の女王)
"Alone Yet Not Alone"(Alone Yet Not Alone)
"Happy"(怪盗グルーのミニオン危機一発)
"The Moon Song"(her/世界でひとつの彼女)
"Ordinary Love"(マンデラ 自由への長い道)
外国語映画賞
★グレート・ビューティ/追憶のローマ(イタリア)
オーバー・ザ・ブルースカイ(ベルギー)
偽りなき者(デンマーク)
The Missing Picture(カンボジア)
Omar(パレスチナ)
長編ドキュメンタリー賞
★バックコーラスの歌姫(ディーバ)たち
アクト・オブ・キリング
キューティー&ボクサー
Dirty Wars
The Square
短編ドキュメンタリー賞
★The Lady in Number 6: Music Saved My Life
CaveDigger
Facing Fear
Karama Has No Walls
Prison Terminal: The Last Days of Private Jack Hall
短編アニメーション賞
★Mr. Hublot
Feral
ミッキーのミニー救出大作戦
九十九
Room on the Broom
2014年2月26日水曜日
2月24日
25年ぶり
懐かしい、と言うにはあまりに久しぶりの来客があった。
ちょうど『セイ!ヤング』を始めた頃から終わりまでのおよそ2年、僕は音楽事務所に所属していた。
その事務所で僕の担当をしてくれていた「恵子ちゃん」である。
恵子ちゃんは吉本美代子ちゃんにそっくりの美人マネージャーで僕をシッカリ管理してくれた。
おそらく僕は彼女の仕事ぶりに不平や不満を言ったことはなかったと思う。
とてもいい関係だったので他の所属作家から「恵子ちゃんはかぜさんの仕事ばかり取ってくる」と嫉妬されたことさえある。
僕が事務所を離れて何年か経った頃、彼女は遠く青森に嫁いで行った。
お相手は新人歌手の売り込みに出掛けた「ねぶた祭り」の元締め。タレントを売らないで自分を売ってきた、とみんなにからかわれたらしい。
ミッチョン似だから、駆け出しタレントより彼女の方が目立っちゃうのは仕方ない。
嫁ぎ先は武内製飴所(セイタイジョと読むらしい)という創業155年の老舗水飴屋さんである。
林檎の蜜を砂糖と水飴で煮詰めた甘味料「紅玉蜜」というヒット商品を持っている。
で、当然のことながら毎日が大忙し。今回は大学生の娘さんのアパート契約更新に立ち合うために上京した。その合間を縫って訪ねてくれたのだが、まあ、相変わらずチャーミングな「恵子ちゃん」でしたね。
勿論25年のあれこれがわずか5時間で語り切れるわけもなく、再会を約してさよならしたのですが、ここ何日かよく人が訪ねてくれます。藤井さん、藤田くん、恵子ちゃん、そして明後日は菅谷さんと萩原くん。
このまま、いい春に突入してくれるといいなあ、とつくづく思う今日でした。
懐かしい、と言うにはあまりに久しぶりの来客があった。
ちょうど『セイ!ヤング』を始めた頃から終わりまでのおよそ2年、僕は音楽事務所に所属していた。
その事務所で僕の担当をしてくれていた「恵子ちゃん」である。
恵子ちゃんは吉本美代子ちゃんにそっくりの美人マネージャーで僕をシッカリ管理してくれた。
おそらく僕は彼女の仕事ぶりに不平や不満を言ったことはなかったと思う。
とてもいい関係だったので他の所属作家から「恵子ちゃんはかぜさんの仕事ばかり取ってくる」と嫉妬されたことさえある。
僕が事務所を離れて何年か経った頃、彼女は遠く青森に嫁いで行った。
お相手は新人歌手の売り込みに出掛けた「ねぶた祭り」の元締め。タレントを売らないで自分を売ってきた、とみんなにからかわれたらしい。
ミッチョン似だから、駆け出しタレントより彼女の方が目立っちゃうのは仕方ない。
嫁ぎ先は武内製飴所(セイタイジョと読むらしい)という創業155年の老舗水飴屋さんである。
林檎の蜜を砂糖と水飴で煮詰めた甘味料「紅玉蜜」というヒット商品を持っている。
で、当然のことながら毎日が大忙し。今回は大学生の娘さんのアパート契約更新に立ち合うために上京した。その合間を縫って訪ねてくれたのだが、まあ、相変わらずチャーミングな「恵子ちゃん」でしたね。
勿論25年のあれこれがわずか5時間で語り切れるわけもなく、再会を約してさよならしたのですが、ここ何日かよく人が訪ねてくれます。藤井さん、藤田くん、恵子ちゃん、そして明後日は菅谷さんと萩原くん。
このまま、いい春に突入してくれるといいなあ、とつくづく思う今日でした。
2月23日
退院から1ヶ月
病院から戻って1ヶ月経った。
戻った当初はこれからしたいこと、しなければならないこと、の準備で元気一杯だった。
何人かに電話し、退院報告やらコレからの相談をした。
疲れ知らずだった。
通所リハビリも苦にならなかったし、リハビリ用品も買いに出て、家での自主トレーニングにも余念がなかった。
ところが10日もすると突然、疲れが出てきた。
元気一杯のはずが精一杯になり始めた。
朝ごはんと洗濯だけで疲れる。洗濯物を干してしまうともう買い物に出る気も夕飯を作る気もしない。
TVを見るのも億劫で、見逃した映画も見る気が起きない。
何か1つの用事をこなすとそれだけで1日が過ぎてしまうようになった。
つまり、体力が「思い」について行けないのですね。
思えば病院は楽でした。
掃除も料理も洗濯も人任せ。1日の予定も人任せなんだもの。
従うだけ。考える必要もない。
だから、疲れなんか全く知らずにすんだ。
ところが家では結構雑用があるんですよね。
水が飲みたくなります。
10:00~12:00はリハビリの時間です。
階段の昇り降り1日5回です。
郵便物取りに出ます。
電話も出ます。
Blakeの頭も撫でてやらなくてはなりません。
かまってもらおうと擦り寄ってきた愛犬に知らん顔はできません。
普通なら何でもなかったはずのそんなことがひとつの用事として数えなければならないほど体力はなくなっていたんですね。
なんせ中腰という姿勢が無理なので寝転んでしまったBlakeを撫でるには低い椅子を運んでこなければなりません。
相変わらずウドンは啜れませんし、厚いコップの飲み物はこぼれます。
レトルト食品の「ここを開ける」は決して開きませんし、財布から小銭を取り出すのも時間がかかります。
脚はまだ痺れていますし指の感覚も戻っていません。
誰かと楽しく話をしながらなら10分歩けることは判ったのですが、一人で10分はまだ無理です。
首を通す物を着るときは椅子に座らないと転びます。
ちょっとした動作に危険が一杯です。
出来ないことを挙げるとこんな風に切りがないのですが、いつまでもそんなこと言ってられないしね。
2月中には仕事態勢に持ち込むべく部屋を片付け始めています。
とは言え2時間のリハビリも欠かせませんのですが…。
仕事への意欲も少し湧き始めたので始動に向けて歩き出そうと思います。
まずはスケジュールを入れてしまいました。
4/18(金) 19:00~21:00
日暮里プロモボックス
トークショー
詳しいことはまもなくお知らせできると思います。
近況報告のつもりが宣伝になり始めましたので、今日はこの辺で。
病院から戻って1ヶ月経った。
戻った当初はこれからしたいこと、しなければならないこと、の準備で元気一杯だった。
何人かに電話し、退院報告やらコレからの相談をした。
疲れ知らずだった。
通所リハビリも苦にならなかったし、リハビリ用品も買いに出て、家での自主トレーニングにも余念がなかった。
ところが10日もすると突然、疲れが出てきた。
元気一杯のはずが精一杯になり始めた。
朝ごはんと洗濯だけで疲れる。洗濯物を干してしまうともう買い物に出る気も夕飯を作る気もしない。
TVを見るのも億劫で、見逃した映画も見る気が起きない。
何か1つの用事をこなすとそれだけで1日が過ぎてしまうようになった。
つまり、体力が「思い」について行けないのですね。
思えば病院は楽でした。
掃除も料理も洗濯も人任せ。1日の予定も人任せなんだもの。
従うだけ。考える必要もない。
だから、疲れなんか全く知らずにすんだ。
ところが家では結構雑用があるんですよね。
水が飲みたくなります。
10:00~12:00はリハビリの時間です。
階段の昇り降り1日5回です。
郵便物取りに出ます。
電話も出ます。
Blakeの頭も撫でてやらなくてはなりません。
かまってもらおうと擦り寄ってきた愛犬に知らん顔はできません。
普通なら何でもなかったはずのそんなことがひとつの用事として数えなければならないほど体力はなくなっていたんですね。
なんせ中腰という姿勢が無理なので寝転んでしまったBlakeを撫でるには低い椅子を運んでこなければなりません。
相変わらずウドンは啜れませんし、厚いコップの飲み物はこぼれます。
レトルト食品の「ここを開ける」は決して開きませんし、財布から小銭を取り出すのも時間がかかります。
脚はまだ痺れていますし指の感覚も戻っていません。
誰かと楽しく話をしながらなら10分歩けることは判ったのですが、一人で10分はまだ無理です。
首を通す物を着るときは椅子に座らないと転びます。
ちょっとした動作に危険が一杯です。
出来ないことを挙げるとこんな風に切りがないのですが、いつまでもそんなこと言ってられないしね。
2月中には仕事態勢に持ち込むべく部屋を片付け始めています。
とは言え2時間のリハビリも欠かせませんのですが…。
仕事への意欲も少し湧き始めたので始動に向けて歩き出そうと思います。
まずはスケジュールを入れてしまいました。
4/18(金) 19:00~21:00
日暮里プロモボックス
トークショー
詳しいことはまもなくお知らせできると思います。
近況報告のつもりが宣伝になり始めましたので、今日はこの辺で。
節分
鬼は内
で知られる鬼鎮神社の豆撒きに行ってみた。
とは言っても、鬼鎮様が有名らしい、ということ自体、15年くらい前まで知らなかった。
去年は豆撒きの時間を確かめずに出掛けたので閑散とした境内を散策しただけみたいなものだった。
今年はさすがに豆撒きのその瞬間に立ち合いたいと思って出掛けたのだが、こんな身体なのでねえ、人混みの中に入るわけには行かない。
で、一番外側から眺めることにしたのだが、昔もこんなものだったかしらねえ。
人の混み具合は今日の方が多いと思うんだけど、何かねえ、祭の気分というかテンションというか、低いんだよねえ、熱くない。
昔より演出は大仰に、派手になってると思うんだけど、何だろう? 全体に静か過ぎる感じ。
どこの祭も、今ではみんなこんなもんだろうかねえ?
昔は忙しい野良仕事の合間合間、例えば春の花祭、夏の七夕、お盆、収穫後の秋祭り、お正月、節分、と年に数回の小さな息抜きとして祭は存在したのかも知れない。
楽しみの少ない農家の人々が祭の日にだけ弾けたのは当然なのかもしれないなあ。
僕は小学校最後の節分に100円貰って鬼鎮様に来たことを思い出した。
前の年の何月号だか、とにかくえらく月遅れの月刊誌『相撲』を屋台の古本売りから70円で買って、豆をいくつぶか拾って帰った。
『相撲』は貪るように熟読した。
年数回の村祭は僕にとっては『相撲』が買える数少ないチャンスだったので、歩いて小一時間かかる隣町の祭にまでよく出掛けた記憶がある。
まあ、祭を心待ちにしているような子は今はあんまりいないでしょうね。
楽しいことはそこらじゅうに転がってるものね。
思えばあの頃はラジオしかなくて、雑誌も学年誌しか買ってもらえなくて、僕の楽しみと言えば古本の屋台が出る祭の日とラジオから流れる古賀さと子のレギュラー番組と『新諸国物語』を雷雨の日以外は欠かさず聴くことくらいしかなかったんだよね。
そんなこと思い出してどうなる?みたいな昔の節分を振り返りながら、そうね、多分、演出が加わった割りには赤鬼が豆を撒いているとき、青鬼が下向いて撒くための豆を掬ってる、みたいな、赤青揃って同じ掛け声とと共に一緒に豆を撒く、というような細かい配慮の欠けた演出のせいなんだ、なんて気づいちまった。
威勢が足りないのでなんだか穏やかに祭は終わった。
まあ、豆の撒き方にまで文句つける僕も僕だが行事を単なる行事として片付けるとこんな風に行事はつまらなくなって行くのだなあ、と思った今日でした♪♪
で知られる鬼鎮神社の豆撒きに行ってみた。
とは言っても、鬼鎮様が有名らしい、ということ自体、15年くらい前まで知らなかった。
去年は豆撒きの時間を確かめずに出掛けたので閑散とした境内を散策しただけみたいなものだった。
今年はさすがに豆撒きのその瞬間に立ち合いたいと思って出掛けたのだが、こんな身体なのでねえ、人混みの中に入るわけには行かない。
で、一番外側から眺めることにしたのだが、昔もこんなものだったかしらねえ。
人の混み具合は今日の方が多いと思うんだけど、何かねえ、祭の気分というかテンションというか、低いんだよねえ、熱くない。
昔より演出は大仰に、派手になってると思うんだけど、何だろう? 全体に静か過ぎる感じ。
どこの祭も、今ではみんなこんなもんだろうかねえ?
昔は忙しい野良仕事の合間合間、例えば春の花祭、夏の七夕、お盆、収穫後の秋祭り、お正月、節分、と年に数回の小さな息抜きとして祭は存在したのかも知れない。
楽しみの少ない農家の人々が祭の日にだけ弾けたのは当然なのかもしれないなあ。
僕は小学校最後の節分に100円貰って鬼鎮様に来たことを思い出した。
前の年の何月号だか、とにかくえらく月遅れの月刊誌『相撲』を屋台の古本売りから70円で買って、豆をいくつぶか拾って帰った。
『相撲』は貪るように熟読した。
年数回の村祭は僕にとっては『相撲』が買える数少ないチャンスだったので、歩いて小一時間かかる隣町の祭にまでよく出掛けた記憶がある。
まあ、祭を心待ちにしているような子は今はあんまりいないでしょうね。
楽しいことはそこらじゅうに転がってるものね。
思えばあの頃はラジオしかなくて、雑誌も学年誌しか買ってもらえなくて、僕の楽しみと言えば古本の屋台が出る祭の日とラジオから流れる古賀さと子のレギュラー番組と『新諸国物語』を雷雨の日以外は欠かさず聴くことくらいしかなかったんだよね。
そんなこと思い出してどうなる?みたいな昔の節分を振り返りながら、そうね、多分、演出が加わった割りには赤鬼が豆を撒いているとき、青鬼が下向いて撒くための豆を掬ってる、みたいな、赤青揃って同じ掛け声とと共に一緒に豆を撒く、というような細かい配慮の欠けた演出のせいなんだ、なんて気づいちまった。
威勢が足りないのでなんだか穏やかに祭は終わった。
まあ、豆の撒き方にまで文句つける僕も僕だが行事を単なる行事として片付けるとこんな風に行事はつまらなくなって行くのだなあ、と思った今日でした♪♪
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