2013年6月11日火曜日
谷中界隈
80年代中頃から何度かこの辺を歩いた。
TV番組のための取材だ。
穴子寿司で有名な店や谷中墓地、富士見坂(これは単純に日暮里駅界隈の取材だったかも)など、まあ定番のスポットが取材対象だった。
『谷根千』(谷中、根津、千駄木の頭の文字をとった)という情報誌が評判になったのが大きかったと思う。
「谷根千」と括ってしまったことの勝ちみたいなところがあって、なんか響きが新鮮だったんだと思う。
谷根千は東京の山の手、文京区とまさに下町の台東区が小路一本で隔てられているような地域だから「品の良い下町」「庶民的な上町」という面白い売り方の出来る地帯でもある。
上手いところに目をつけたタウン誌だったのだ。
ただ、僕らがTVで取り上げた頃は肉屋さんに行列が出来るような騒ぎにはならなかった。あくまでも「町としての面白さ」を話題にしていたからだ。
だが、面白い町の面白い店、美味しい店が個別に取り上げられるようになって様子が一変したらしい。
人が来ればそれを期待しての新商売が生まれるのは当然の事だから変わった店がそちこちに点在してホントに飽きない。
お寺が70以上という寺町なのは特筆すべきことで、お寺が軒を連ねている、という表現が可能なほどお寺だらけ。お寺とギャラリーの密集度はもしかしたら日本一じゃないかと思うほどだ。
家の密集度も凄いね。細い街灯もない小路の両端に民家がギッシリ。それらの家の庭にはちゃんと車庫があるのだが、どうやって入れたんだと思うほどそのスペースは狭い。
車の入れない細い坂道にも民家はビッシリ建っていて、家事が出たらどうなるんだろうと怖くなるんだけど、家々の佇まいは品良く古びていて、まあ、たしかにここにはここだけの不思議な落ち着きがあるワネ。
流行りの店には行ってみなかったんだけど、久しぶりの町歩きを堪能。
この町を舞台にイベントを展開する古い友人の津布久さんに案内を請い、まさしくこの町の住人であるKuro-sanにお蕎麦をご馳走になり、とおんぶにだっこの4時間。
ほぼ普段の5日分くらい歩いてしまいました。
でも、それくらいは元気になったということでもあるな、と認識。楽しい一日でした。
帰ってBlakeの散歩。これも通常の3倍位の距離を歩いたので今夜は足がつらないように気をつけて寝ないとな。
Kuro-san.津布久さん、ホントにお世話になりました。
写真は蕎麦杉むら前でKuro-sanと津布久さん。もう一枚は風呂屋ギャラリー、谷中の町並み。
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1 件のコメント:
お近くにいらしてたんですね。
もうそれだけでドキドキします(笑)
私もこの界隈が大好きです。
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