2010年4月16日金曜日

花育の日々




こんなことが自慢になるかどうか判らないんだけど、僕は植物を育てるのが割合上手です。
昔、妻の管理の下、葉が全部落ちてしまい、ただの「根」がある棒のようになってしまっていたゴムの木を葉の生い茂る立派な木に育て上げました。
幸福の木もすでに4年。高さ1m超。見事な葉がついています。
ただ、僕自身がビックリしているのは「胡蝶蘭」。
胡蝶蘭といえば舞台に出演中のスターさんに贈られる代表的な楽屋花です。
ハッキリ言えば開店祝いの席か楽屋でしか見たことのない花です。
ところが昨年、一軒家に住むことになったら、知り合いからこれが贈られてきました。
通常、一週間くらい人の目を楽しませて、はかなく散って行く花ですが、花は落ちても何故か葉は青々としているんですね。
生きてるモノを葬ってしまうのはなんか酷な気がして水をやり続けましたら、ナ、ナ、なんと今年花をつけてしまいました。
1週間の命のために高額取引されている高慢ちきな花なので、現在は、こんなに長生きさせられて2度も人の目楽しますンかい、みたいな偉そうな態度で咲いていますが、これがやがて僕に向けてだけ、「ねえ、アタシってキレイ?」と語りかけてくるのを待とうと思っています。
ちなみに、死にかけた植物を生き返らせるのには「君はもう少しでとっても綺麗な花をつけるはずなんだよ」とか「ごめんね。こんな枯れさせちゃって。この春には綺麗に咲こうね」といった簡単な言葉を語りかけてやるだけで充分です。
葉や花がついたら指で触れてやり、葉を撫でてやり、「ああ、立派な葉がついたね」「君はなんてキレイなんだ」と言ってやると日増しに葉は大きくなり、花は美しく開きます。
ちなみに僕はBlakeにも言葉をかけますが、正月にやってきた友人は「かぜさん、いつもそんな風に話をしてやるの?」と怪訝そうでした。
花に僕の言葉が判るように、Blakeも多分、僕の言葉が判り始めているんじゃないか、その内、きっと聞き分けのよい子になってくれるんじゃないかと思っているんですが…。

4 件のコメント:

えむえむ さんのコメント...

うかつにも泣きそうになりました。

ちょっと前のむつらぼしさんのブログでの、
えびちゃんとお母様との関係の変化の時もそうでした。

言葉を言えない生き物に、その人なりの優しい言葉をかける...

すてきすぎます。

 

WILL さんのコメント...

>花に僕の言葉が判るように、Blakeも多分
「花とおじさん」のメロディが聴こえてきました。
Blake君、きっと判り始めていると思います。

だってそうじゃなければ、古来、
花と人との、そして犬と人との、
長きにわたるおつきあいなんぞ
ありえなかったはずで・・・

WILL さんのコメント...
このコメントはブログの管理者によって削除されました。
店主 さんのコメント...

「設定」をさわってしまったらしく、皆さんのコメントが未公開のままになっていました。
頼りない店主ですみません。
ちなみに、公開されないので「どうしたんだろう」と「コメントを公開」ボタンを何度もクリックしたらしいWILLさんのコメントがWってしまったので削除させていただきました。
コレに懲りず、これからもよろしくね。