2013年4月16日火曜日

4/15(月) 齣落としの桜

今日は10日に1度の注射。
クリニックの桜は2月の冬景色のあとは入院生活に入ってしまったため、次に見た時は満開。
そして今日はすっかり葉桜。

昼はクリント・イーストウッドの『人生の特等席』。
2012/米映画
監督 ロバート・ロレンツ
出演 クリント・イーストウッド/エイミー・アダムス/ジャスティン・ティンバーレイク

イーストウッドがメガホンをとっていないことで評判になった作品。
野球のスカウト話だが、いつもの乾いたイーストウッド映画と一線を画する情緒的な仕上がりが心地よい。
父娘の情愛、仕事の相棒の信頼感溢れる存在、娘の恋、自分がスカウトした選手の行く末などが絶妙に絡み合って、とても気持ちよいテンポ。
イーストウッド映画は主要キャスト3人以外は地味なキャストであるケースが多いが、これは脇に達者な役者を揃えていて、もうそれだけで画面が厚い。
相棒役のジョン・グッドマン、イーストウッドの後がまを狙っている男に『ファミリー・ツリー』の妻の愛人役マシュー・リラード、弁護士事務所にはエド・ローター、息子のスコット・イーストウッドも出演しているが主要な脇がみんないい味。
1シーンだけのダイナーのウエイトレスにもちゃんと芝居のしどころを与えているのも好き。
娘役のエイミーと元一流投手の若手スカウト、ジャスティンは前から気に入ってる若手だが期待通りの良さ。
伏線の張り方や定石通りの展開がとても気持ち良いので作り手の思惑通り泣いてやりました。
乗せられて心地よい映画は久しぶり。ありきたりじゃん、という心地よさ。とても好きになれました。

写真はクリニックの冬、春、初夏。
   


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