2009年11月22日日曜日

Blake's Drill Book

その① Blake みたび脱走

Blakeに脱走グセがついてしまったようだ。
原因は多分、僕の妹(上の妹)にある。
僕が仕事で留守をする時、妹にBlakeの散歩を頼んだのが始まりだ。
彼女は僕よりずっと遠くまで連れて行ってくれる。
なのでBlakeは彼女との散歩を待ち焦がれるようになり、散歩が終わって彼女が家に戻ろうとすると甘え鳴きするようになった。
それが第1回目の逃走劇となった。
彼用に作った柵を跳び越えたのだ。
成功に味を占めた彼はその後Jumpに精進するようになり、散歩の途中でもしばしば猫のように飛び上がるようになった。
僕の肩くらいある塀にも簡単に飛び乗れるようになった。

昨日の朝は妹が自分の家の犬を散歩をさせがてら我が家に寄った。
Blakeは彼女の家の犬にも親愛の情を示すのだが、その犬(チーズ君)はBlakeと友達になりたがっていない。
むしろ、自分の保護者がよその家の犬まで散歩させていることを苦々しく思っている。
だが、Blakeはそんなことにはお構いなしに妹に甘えた声を出し続けるのだ。
ちなみに以前、彼が飼われていた家は大家族で、多分、日中はおばあさんと何人もの子供たちがいた。
なので、基本的にBlakeは年寄りと子供には吠えない。
最近は家のそばを通る人たちを認識するようになって、皆さんが「最近、私には吠えないのよ。覚えてくれたんだねぇ。利口そうな犬だと思ってたよ」などと僕に話しかけてくださる。
ただ、中年のおばさんはあまり好きでないらしく、話しかけられると鋭くふた声三声吠えて、あとは知らん顔をする。
なついているのは多分、僕の二人の妹にだけだ。

で、昨日の朝は妹の姿が隠れた途端に、後を追おうと思い切りダッシュした。
その時、どういう加減か首輪から紐の金具が外れ、身軽になったBlakeは妹を追い越してしまい、どうもその瞬間、スイッチが逃走モードに切り替わってしまったようなのだな。
運良く、昨日も妹の息子が休みだったことから応援を頼み、3人体制でBlake捜索に乗り出した。
妹は自分の連れ出す散歩コースを探し、僕は僕のコースを探した。

Blakeが用を足した後の砂掛け行動で造成地の砂全部を掻き出してしまうのではないかと僕が恐れている場所はまだ健在である。
まあ、土全部掻き出すには死ぬまでかかるわナ、などと馬鹿なことを思いつつ歩いたが姿が見えない。
ちょっと焦りが募った。
ただし、それ以上探索場所も思い当たらないので一旦家に戻ろうと路地にも似た坂道を上りかけた時だ。

家と家との植木の陰に僕を見ている彼がいた。
「おお、Blake、そこにいたのか。ハイ、こっちにおいで」
手招きすると素直に駈けてきて、僕の足下でゴロンと仰向けになった。
しきりに足で空を引っ掻き、僕に撫でろと要求する。
褒めてやるわけにもいかないのでそのまま胸に抱き家に戻った。
その間の甘えようと言ったら…。
罪の意識はどうやら微塵もない。
多分、自由に駆け回りたかっただけで逃げる気はなかったのだ、と思うわせるに十分だった。
うーん、なんだかすっかり彼に籠絡されておるのかも知れん。

僕は昔からマニュアルを読むのが好きでないので全部我流で始めてしまう。
間違いは多いんだけど、その内、勘が働くようになるものだからずっとそういう姿勢でやってきた。
ただ、忠告は聞く人間なのでBlakeについての皆さんからのアドヴァイスは大層参考にさせていただいている。
で、理解できたことがひとつ。
それは僕がソファーから声をかけた時、彼が吠える理由。
これは仰せの通り、「そんなところに座っている暇があるなら、僕を可愛がれ!」という要求でした。
ソファからでなくとも僕が暇そうにしているとずーっと僕を見ている彼の視線がある。
「ン、何か用か?」
訊ねた瞬間、彼は低く身構えて僕に飛びかかる体勢になって吠える。
そばに寄ろうと一歩踏み出すと。彼は飛びかかる体勢からクルリと地面にひっくり返って腹を見せ、撫でろと要求する。
飛びかかる体勢から勢いよく寝転ぶので時々地面に激しく頭をぶつける。
そんな時は自分で自分に怒っているのか、激しく顔を前足でこする。
僕には失敗に照れている仕草にしか見えないので思わず笑ってしまうのだが、それに気づくと彼は歯を剥き、僕に噛みつく仕種をする。
ただし、噛むことはなくそのまま僕の手を舐め始めるわけだが…。
せいぜい生まれて一年強なので、やたらな甘えや失敗の多さは当然なんじゃないかな、と思ったり…。
甘いッすか?

こんな一部始終を30日から来てくれるというインストラクターはどう評価するのかな?
どちらにしろ甘えさせ過ぎだと怒られるのは覚悟してるんだけど、これが僕の愛し方なので、まあ、僕と犬とを上手に躾けてもらえればなぁ、とかすかな期待しているこの頃なのだ。

1 件のコメント:

isoji さんのコメント...

中年おばさんが好きじゃないらしいBlake君、
私も激しく吠えられるんだろうなぁ(ーー;)

犬は脱走しますよね。必ず家に帰ってくるけど、車や他所の犬や悪い人や・・・心配なことは一杯あるからできれば阻止したいです。
トレーニングで何とかなるものなのかしら?

考え方次第ですが、人様に迷惑さえかけなければ、飼い主が納得していれば、多少おバカさんでも構いませんよね。
Blake君のストレスにならないトレであることを願っています。